屋根瓦の写真を大工さんに数葉頂きましたので、こちらで紹介させていただきます。
見てお分かりになるように、瓦のラインはもうガタガタ。
瓦も古く、割れたものや苔の生えたものまで散見されました。
野地板も雨漏りの影響でひび割れ、その役目を果たせておりませんでした。
中には腐ったものや、穴の空いてしまっているものも。
よくこのまま今まで放っておいたものだ。。。
申し訳なさでいっぱいです。
そこでこの度は、変えられる部材全てを変え、使えるものはそのまま残し、心機一転させていただいているところです。
今年もお盆が終わりました。
今年で12年目を迎えるお盆の送り火『萬燈供養』が昨日も厳かに開催されました。
暑い最中にも関わらずたくさんのお檀家さんが参集、一緒にお経を唱え、先祖供養をいたしました。
今年は屋根修理をしているということもあり、境内に並べることが叶わず、本堂土間を中心に並べて点火いたしました。
お経も終わり、お焼香も済ませたのち、まずは自分の家の灯籠を探し、蝋燭を立てて点灯。
それが済んだのちは、遠方や用事で来られなかった人の家の灯籠にも点火していきます。
ぼんやり暗くなってくると、蝋燭のチラチラする明かりがとても幻想的。
暑い日が続いた後、雨がだいぶ降ってきてくれたおかげでしばらく涼しい日を過ごすことができました。
屋根の修復の方も、雨に遭う前にルーフィングが終わり、野地板も濡れずにすみました。
本尊さんのご加護だね、と大工さんとお話ししていた次第です。
シロアリ被害が進んでいた梁の補修も進み、しっかりとしてきました。
下は補修前の写真。
どうしようもない部分は切ってしまい、トラスと呼ばれる構造のものを入れていき、梁の代わりとしていきます。
下はトラスを入れた後のもの。
このようなものを3つ入れて補強しましたので、これで屋根の方はもう大丈夫。
ひょっとしたら長松院の中で一番しっかりとしているかもしれないそうです(大工さん談)
お盆明けには瓦が張られていきます。
これも楽しみですね。
また瓦が張られてきたら報告いたしますので、乞うご期待!
毎日暑いですね。
朝も6時を過ぎると日向におれないほどです。
みなさん、こまめな水分補給と体調の変化には十分ご注意ください。
昨日(7/24)はJCMUにお呼ばれして、恒例の坐禪會と仏教講座を行ってまいりました。
20人を超える坐禪會です。
今回もお手伝いをしてくださったのは、隣寺の大雲寺ご住職。
公私共にお世話になっております。
今回もありがとうございました。
まずはご挨拶と、坐禪説明。
授業一コマが50分のため、休み時間をプラスしてもらい60分での講座。
しかしそれでも学生諸氏からの質問が多く、時間が足りないほど。
毎回我々も真剣勝負。
まるで問答です。
今回は3年生と4年生のクラスだったため、99%日本語での授業。
みんな大したもんです。
坐禪説明と坐禪合わせて20分。
それでもやはり足が痺れる人もありました。
足が痺れるのは一生懸命座った証。
何も恥ずかしいことではありません。
令和7年7月7日。
ラッキーセブンが3つゾロ目の本日。
今日は朝から重機が入り、総勢9人で屋根瓦のめくりにかかってくれています。
この猛暑、屋根瓦が暑くなり素手ではさわれないほどになります。
目玉焼きくらいできそうなくらい。
みなさんくれぐれも熱中症に気をつけて作業してください。
明けて8日。
瓦はめくれ、土は落ち。
キレイに箒で掃除してくれています。
さあ、これから大工さんの出番。
野地板から化粧板、腐った垂木や梁にトラス構造の補強を入れ、それが終わってからまた瓦葺き再開です。
雨が降らないことを祈ります。
梅雨も明け(梅雨らしくない梅雨でしたが)、いよいよ暑さ本番。
少し動くと汗だくになります。
皆さん、くれぐれも熱中症にはご注意を。
久しぶりの更新です。
庫裏玄関の屋根瓦交換のための足場が完成しました。
周辺ぐるりを丁寧に囲って、土が下になるべく落ちないように気を配ってくださっています。
これが実にありがたい。
道路側にも落ちて行かないよう、細心の注意を払ってくれています。
まずは瓦をめくって野地板などを入れ替え、天井梁をトラス構造にて補強し、九月にはなんとか目処が立つ予定です。
しかし、天気次第というところもあります。
今年は台風がそれてくれることを祈念いたします。
また工事が進んだらご報告いたしますね。
先日近所の方からいただいた棗石。
雰囲気があってお気に入りなのですが、そこに竹の細工で水が流れるようにしてみました。
この後ろ側に支柱を立てて、竹を差し込みます。
その竹に切り込みを入れた竹を穴に刺して、そこから水を流す算段。
うまいこと行きますかどうか。
無事水が流れるようになりました!
なかなか会心の出来栄え。
今度いらした時にご覧になってください。
この度改修する屋根ですが、大工さんが登って確認してくれたところ、梁にこびりついた埃がヤニのようにこびりついていて、箒で履いたくらいではとれないということでした。
何年ぶんの埃なのか見当もつきません。
写真アップいたしますが、食事中の方、グロ注意。
屋根裏なので、そのままでもいいですよ、と言ったところ大工さんは『これだけ埃があると、水分を吸って針に悪い影響を与えかねないので、キレイにします!』と掃除機を持って登場。
結局3人がかりで3日ほどかけてキレイにしてくださいました。
ありがとうございます。
これの下で生活していたと思うと。。。
恐ろしいですね。
これで気持ちよく暮らせます。
そして天井で泥だらけになった大工さんが歩いていた犬走はというと。
キレイに雑巾掛けして帰られました。
これが仕事に臨むプロの姿、と感心しきり。
やはりこの大工さんにお任せして本当に良かったと心から喜んでおります。
古い建物が生き返っていくのをみるのは気持ちのいいものですね。
またアップします。
乞うご期待!
暖かいを超えて暑い!くらいの今日、JCMUの短期プログラム”Mindfulness and Global Peace Leadership”の学生さんがいらっしゃいました。
全員マインドフルネスなどに興味のある学生さんたちで、坐禪も兀兀としておられました。
しかしここまでがっつりと座ったことがなかったようで、足が痛い人も続出。
一炷坐って経行、さらにもう一炷。
ゆったりとした時間が流れます。
贅沢な時間。
坐禪了而、堂内作務。
一人一枚雑巾を持って、畳四畳担当します。
桜も散り、ほーほけきょと野山から聞こえてくるようになりました。
鶯も最初からうまく鳴ける訳ではないらしく「ほーほきょ」とか「ほーほ」とかなかなかうまいこと行かずに、聴きながら新喜劇ばりにずっこけていましたが、今ではだいぶ上手になり、安心してもののあはれを感じることができます。
さて、令和の大改修 法堂編の始まりです。
まずはマニ車。
マニ車とは『仏の「身口意」の象徴のうち、「口の象徴」を回転する筒に収納した仏具。輪蔵、転経器(てんきょうき)とも訳す(Wikiより』
筒のような納経塔を回すことで、納めてあるお経を全て読んだことになるという、素敵なアイテム。
主に密教系寺院で見られるようです。
大きなものになると大人が何人もがかりで回さないと回らないものもありますが、うちのマニ車は1人で十分回ります。
が、それはそれは重たいもの。
しかも皆さんがあまり回しやすいところにあるとは言い難い。
そこで今回、御朱印をもらいにきた人も回しやすい場所に移動することにしました。
『法堂内にあったものを土間に下ろすのに下ろすのに何か敷かないとまずいだろう』
大工さんがそうおっしゃって土台を作ってくれました。
少しずつバラして移動します。
大人3人がかりです。
地震などによる転倒を防ぐため、土間のコンクリートにアンカーボルトを入れ補強。
安心して回せます。
せっかくなので今後は納経された般若心經などをここに納めて、その功徳をみんなにめぐらそうかなあとも考えています。
みなさんもお寺にいらした際には回してみてください。
功德が積めること請け合いです。
さあ、来週からは法堂のリフォームに入りますよ。
そして天気を見ながら玄関上の屋根修理。
今年一年かけて、長松院を蘇らせていきます。
乞うご期待!