山門の無縁塔、修復完成。

長松院の山門左側に、立派な無縁塔の石塔が建っているのをご存知ですか?

雑木が生い茂り、ツツジや椿、松が手入れされずに伸び放題で、見目も良くなかったため、気に留めておられた方もあまりおられないかもしれません。

 

この無縁塔は、さるお檀家さんのご先祖さまに寄付いただいたもので、荒れたままでは申し訳ないし、何よりこのままでは忍びない。

入寺以来の課題の一つでもありました。

そこで、そのご家族にご相談申し上げたところ『ご寄付させていただいたものですので、お寺のためにどうぞご使用ください』と快諾くださり、墓地整備に際して長松院を支えて来られた先人の方々の無縁となられたお骨の供養の場とすることにいたしました。

墓石や瓦、ガラス瓶などゴミだらけになっておりましたが、きちっと掘り返し、整地してから石を組み直し。

余った石は中庭にて再利用の予定です。

コンクリートの枠を入れ、石で蓋をして納骨の場所を作ります。

 

そして完成したのがこちら。

前住職がお預かりしたお骨や、墓じまいに際して開山堂の手前に預けられていたお骨をようやく納骨することができました。

前からずっと気になっていたので、年内中に納骨することができて何よりホッとしています。

石屋さん、年末の忙しい時にありがとうございました。

二日半でやっていただきました。

早速お性根入れをして、納骨の儀式。

無縁塔、という性質から家族のお参りが少ないため、うちの家族に参加してもらいお焼香いたしました。

お骨も今年は新居での年越しになります。

仏さんたちも喜んでくれているといいのですが。