独坐大雄峰と須弥山と。

独坐大雄峰…『碧巌録』雪竇重顕(980~1052)と圜悟克勤(1063~1135)著。

二十六則。

 

本則

 

僧、百丈に問う、「如何なるかこれ奇特の事?」。

丈云く、「独坐大雄峰」。

僧礼拝す。丈便(すなわ)ち打つ。

 

 

現代語訳

 

ある僧が百丈懐海大和尚に聞いた。

「この世の中でこの上なくありがたい事とは一体どのようなことでしょうか?」。

百丈は言った。

「この山にこうしてどっかりと坐っていることだ」

これを聞いた僧は礼拝した。

その僧を百丈は打った。

 

今ここにいるということがこの上なくありがたい。

それ以上何を望むというのか。

 

須弥山…世界の中心にあると考えられる想像上の山。山頂は神々の世界に達し,周囲は幾重もの山岳や海に囲まれているという。

 

仏の世界が須弥山にあるというのなら、きっとこの世は須弥山だらけ。

だって私もあなたも仏なのだから。

 

 

本堂玄関と本堂内に作りました。

ご笑覧ください。