長松院の手前味噌。

本日、第一回味噌づくりを行いました。

参加者は総勢11名。

檀家さんも、そうでない方も、ごちゃ混ぜで味噌づくりです。

はじめに、住職挨拶と味噌の歴史についてのおはなし。

今回色々調べましたが、味噌の歴史も大変面白い。

 

味噌は遣唐使が醤(ひしお、しょう)を輸入した際、未だ醤にならぬもの、未醤(みしょう)が転じて味噌となった、というのが定説。

 

また異説あって、遣唐使とともに唐に渡った弘法大師が高野山を建てた折、僧坊食として各地に広めたということ。

私としては弘法大師説を取りたいところです。

 

また味噌はガン予防や血圧を下げる作用があるそう。

江戸時代などは「医者に金を払うなら味噌屋に払え」という言葉まであったそう。

 

みんな興味深げに聞いてくれていました。

 

そしていよいよ味噌づくり。

 

 

本来は、大豆を蒸すところから始まるのですが、今回はタネは購入。

奈良の梅谷味噌さんにお世話になりました。

最初に入れ物を綺麗にアルコール除菌して、それぞれ自分の味噌タネを空気を抜きながらペタペタ、コネコネ。

空気を抜きながら只管に入れ物に詰めていきます。

中には8キロ作る方も!

 

長松院では、春彼岸に来山された方には山椒味噌、秋彼岸に来山された方には唐辛子ごぼう味噌をお下がりで持って帰ってもらっていますので、今回の味噌は12キロ仕込みました。

ぎゅうぎゅうにタネを詰めた後はラップして、重しを乗せ、蓋をしてさらにラップ。

重しは仕込み量の2割ほど。

なるべく空気に触れぬよう、カビが生えぬよう細心の注意を払います。

で、出来上がり。

来年の6月までこのまま置いておき、梅雨の頃カビがないか点検。

 

 

 

来年の土用すぎから食べられます。

終わってみんなで茶話会。

楽しい時間をみんなで過ごすことができました。

みなさん、どうもありがとうございました。

みんなそれぞれの手前味噌、美味しくできますように。