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十六羅漢のお身拭い。

 

内陣上に安置してある十六羅漢像ですが、埃まみれなのがずっと気になっておりました。

今回、天井掃除をしてくれている大工さんから「一度下ろしましょう」とアドバイスを受け、お願いして全部下に下りてきていただきました。

 

 

これは埃まみれ泥まみれ。。。

いつから掃除してないんだろう?

これには反省しきり。

 

 

水でジャバジャバ洗ってあげたいですが、そうもいきません。

キレイな筆と掃除機で埃を丁寧に取り除いていきます。

すると、なんと!

 

 

なんということでしょう!

こんなに色あざやかな細工が現れました。

これには思わず「すごい。。」と声が漏れました。

16体全ての埃を払うのはかなり大変でしたが、キレイにした後はなんだか表情もにこやかになったような気がします。

 

頭光(後ろの光を表す丸いもの)が壊れていたり、持っているはずのものがなくなっていたりと欠損部分は多少あるものの、修理できる部分は修理し、概ね状態は良好です。

 

いつ、誰が寄進したんだろうと思ったら。

 

 

およそ二百年前に京都の伊藤氏が三具足、金二十両とともに寄進されたものと判明いたしました。

二百年前に、京都在住の方が彦根長松院の檀家衆であったことに驚きを隠せません。

 

この十六羅漢像ですが、内陣上に安置されているとなかなか皆さんに手を合わせていただくこともかないません。

どこかもっと見ていただけるところに場所を変えたいのですが今の所未定。

またしばらくは上に上がっていただくしかないようです。

 

ご開帳、というわけではありませんが、この美しいお姿を間近で見れるのも後わずか。

ご興味ある方は慌てて長松院までお越しください。

ため息が出ますよ。

 

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コメント: 2
  • #1

    たかchan (木曜日, 30 5月 2019 17:39)

    十六羅漢様もお喜びのことと存じます。
    このお姿を望まれたから、台座から降りてくださったのでしょう。
    ぜひ拝見させていただきたいです。

  • #2

    山主 (木曜日, 30 5月 2019 17:43)

    たかちゃん。
    またいらしてください。
    坐禅会まで待ってるとまた上に上がっちゃいますよ。
    どうぞお早めに!