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最近の若いもんは。

最近の若いもんは!

 

古代エジプト時代から言われ続けてきたこのセリフですが、皆さんもおっしゃられたこと、呟いたことはありませんか?

私は実は何度かあります。

 

写真と本文は関係ありません

 

日本では平安時代から、もっと昔はプラトンも述べていたというこのセリフ。

しかし先日、このセリフはステレオタイプで陳腐なものなんだなあ、と実感させられる出来事がありました。

 

TERAKOYA!で大変お世話になったカーリーさんですが、彼女は本国に帰ってからも勉学と同様に取り組んでいることがあります。

それがJASCという組織の活動です。

 

JASCというのは Japan-America Student Conference「日米学生会議」の略で、その歴史は意外に古く1934年にまで遡ります。

その理念は「世界の平和は太平洋の平和にあり、太平洋の平和は日米間の平和にある。その一翼を学生も担うべきである」だそうで、日米両国から選ばれた学生諸君が約1ヶ月一緒に暮らし、様々な議題について議論を交わして相互理解を深め、その結果得たものを長期にわたって社会貢献、社会還元していくというものだそうです。

寡聞にしてその組織の存在を知らなかった私でありますが、JASCのボードメンバーであるカーリーさんに誘われて、僭越ながらウェブ会議の講師として参加する機会を得ました。

私の他にもう一人参加されたのは、ロサンゼルス尊住のLong Beach Buddhist Church

で活躍されている「横山行敬老師」

老師とは私がマサチューセッツ州モンタギューにあるMI(Maezumi Institute, Zen Peacemakers)にいた時からの知り合いでかれこれ15、6年のお付き合い。

老師は渡米してもう6年になる、日本とアメリカを禪でつなぐ架け橋をなされている方です。

 

今回の議題は『宗教(特に今回は禪)がこれからの国際社会で果たしていくべき役割』

日米両国から会議に参加してきたのは30人以上。

質問も多岐にわたり、日本時間で朝9時から始まった会議は白熱し、終わったのは12時をすこし回っておりました。

参加者諸氏は日本人は英語、アメリカ人なら日本語がそれぞれ堪能。

 

皆さんの熱量の大きさにタジタジとなりながらなんとか講師を終えました。

 

 

「今の若者は覇気がない」

「最近の学生は学習意欲がない」

「わしらの頃に比べて外国へ飛び出す勇気がない」

 

テレビではそんな風にささやかれている現代っ子たち。

実際一昔前に比べたら、そういう子が増えているのかもしれません。

しかし今回仏縁のあった若人たちは、私が若い頃に持っていたよりもはるかに大きなモチベーションと未知のモノへの好奇心、そして何より日本だけでなく世界に貢献したい、国際社会で活躍したいという壮大な夢と、夢を夢で終わらせないための日々の努力をし続けている、まるで明治時代に日本という国を背負って外国で学んだ志士たちのような生き方をしている眩いばかりの人たちでした。

 

今回このような仏縁を与えてくれたカーリーさん、他多数のJASCボードメンバーに心から感謝いたします。

皆さんのこれからの国際社会での活躍を心より祈念いたします。

 

楽しい時間をどうもありがとう。

 

追伸

こちらにJASCのリンクを貼っておきます。

興味ある方はぜひご覧になってみて下さい。

きっと「最近の若いものは…やりよるな( ͡° ͜ʖ ͡°)」となること請け合いですヨ。

 

英語版  http://iscdc.org/jasc/

日本語版 http://kjass.net/jasc-japan/index.shtml