去る7月9、10日の両日、久々にTERAKOYA!が行われました。
と言ってもJCMUの学生たちとのTERAKOYA!ではなく、今回は彦根のラグビークラブチーム『彦根ワイルドバンチ』からの依頼です。
1ヶ月ほどもかけて色々準備をして当日を迎えます。
まずは入寺式。
「今ここから君たちはお客さんではありません。修行をしにきた修行者です。今からお客さん扱いはしないからそのつもりで」
そう伝えた瞬間に子供たちの顔つきが変わります。
(遊びにきたわけじゃないんだ…)
にやけた笑いが消え、みんな真面目モード。
まずは住職挨拶と引き続いて法話。
ここで『緊張と弛緩』の話をします。
坐禪も作務も食事も全て緊張感を持って行うこと。
僧堂で言うところの制中(修行を集中して行う期間)です。
法話が終わればすぐ坐禪。
暑い中ですが、2炷座ります。
鐘も鳴らしてもらいます。
慣れない坐禪にガサガサ動いてしまう子もおりましたが、なんとか終了。
引き続きグループディスカッション。
今回のお題は『みんなにとって良い指導者とは?』
ここで一旦監督さんには退場していただきます。
司会進行役や書記係。
子供たちだけで議論を深めてもらいました。
しかし、さすがは中学生。
全員自分の意見を出し、それをまとめていきます。
個人の意見をみんなで出し(One for all)それをみんなでまとめ上げる(One for all)作業はまさにラグビーの練習そのもの。
意見も大人顔負けの素晴らしいものが続出でした。
まとまった意見は監督さんを交えて発表。
「この意見は決して監督個人に起因するものではなくあくまでも自分達にとっての理想の監督である」ことを前もって伝え、監督さんにも聞いてもらいました。
引き続いては作務。
今回は夜境内に並べる灯籠作り。
まず紙に願い事や決意を書いて、瓦に貼り付けていきます。
ある程度できたら、典座寮の諸君は晩御飯のカレー作りに移動。
残った直歳寮の諸君で残りを完成させます。
そしてお待ちかねの薬石(晩御飯)!
たくさんおかわりしてね。
ご飯だよー、と言う合図も打ってもらいます。雲版と言います。
美味しかったご飯が終われば、浴司。
お風呂です。
近所のとばや旅館さんの好意で、みんなで大浴場でお風呂。
お風呂の後は法堂を真っ暗にして、住職による怪談話。
これまでに長松院で起こった数々の不思議なことや、私個人の怖い経験談などを交えてお話ししました。
苦手な子もおり、みんなでくっついて聞いていたのが印象的でした(笑)
さあ、怪談が終わればお待ちかねの灯籠点火と大花火大会!!
のはずですが…生憎の大雨。
さすがのラガーマンたちも天気には勝てず、軒先に灯籠を並べ添加しての花火に。
雨でも楽しむのが長松院流。
ワーキャー言いながら遊びます。
花火が終われば夜坐、開枕(就寝)。
しかし興奮冷めやらぬ若きラガーメンはなかなか寝付きません。
翌日は6時振鈴(起床)
起きれるのか、みんな?
コソコソ話し声は11時過ぎまで続きました。
2日目編に続きます。
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野田大燈 (土曜日, 16 7月 2022 09:21)
流石はご老師、いいですね。
伽藍が大きいのは葬儀法要の為のみにあらず。世代住職もお喜びだしょう。大燈
山主 (土曜日, 16 7月 2022 19:41)
野田老師
恐れ入ります。老師のように大きなことはできませんが、小さいことからコツコツと。
今後ともご指導よろしく意お願い申し上げます。