毎日暑いですね。
朝も6時を過ぎると日向におれないほどです。
みなさん、こまめな水分補給と体調の変化には十分ご注意ください。
昨日(7/24)はJCMUにお呼ばれして、恒例の坐禪會と仏教講座を行ってまいりました。
20人を超える坐禪會です。
今回もお手伝いをしてくださったのは、隣寺の大雲寺ご住職。
公私共にお世話になっております。
今回もありがとうございました。
まずはご挨拶と、坐禪説明。
授業一コマが50分のため、休み時間をプラスしてもらい60分での講座。
しかしそれでも学生諸氏からの質問が多く、時間が足りないほど。
毎回我々も真剣勝負。
まるで問答です。
今回は3年生と4年生のクラスだったため、99%日本語での授業。
みんな大したもんです。




坐禪説明と坐禪合わせて20分。
それでもやはり足が痺れる人もありました。
足が痺れるのは一生懸命座った証。
何も恥ずかしいことではありません。





坐禪の後は、仏教講座。
みんなから質問を受けて、授業形式で進めます。
今回で4回目の仏教講座。
やり方もだんだん心得てまいりました。
今回の質問はおおよそこんな感じ。
・仏教の存在理由は何ですか。仏教以外の宗教を否定しますか。
・何故仏教は西洋で広まらなかったのか?
・現代社会、時に日常生活で仏教はどのような影響を及ぼしているか?
・日本の中で仏教はまだ日常の大切な部分だと思いますか。
・日本の仏教の特徴は何か?
・仏教にはどんな教えがありますか。
・人々への最も重要なアドバイスは何ですか?
・日常生活でよく何をしますか。
・何がきっかけで僧侶になることにしましたか?
・仏教の信者になるために、どのような仏教的な活動をしなければいけませんか?
・毎日どんな祭式をしていますか。その意味について説明していただけますか。
・瞑想(坐禪)の効果は何か?


どれもこれも個性的で大変面白い質問です。
私の授業の進め方は、いわゆるQ&Aではありません。
まず質問者自身がその質問に対し、どのように考えるかを述べてもらい、その後私個人の考えを述べるようにしています。
今回私が個人的に興味があった質問は、”なぜ西洋で仏教が広まらなかったのか”。
質問者の考えは、西洋においてアジアの文化があまり広く知られていないことに起因するのではないか、でした。
私自身も全くそのように思います。
アジアの文化が欧米に輸入され、認識されるようになってきたのは、ここ数十年ではないか、というのが私の肌感覚です。
彼らにはぜひ、日本文化を自国へ輸入する架け橋となってほしい、と訴えました。
そして私の意見として付け加えたのは、西洋的な考え方『一神論と二元論』、神がいて自分達がいる、つまり自己と他己を分ける考え方に対し、アジアの、特に日本の『汎神論と一元論』、全てのものに神が宿り、また全てのものに仏性が宿る、つまりあなたは私、私はあなたと自己と他己の区別をしない文化の差異に起因するところも多いかもしれない、というもの。
色々考えさせられる面白い質問でした。



最後はみんなで記念撮影。
合掌と叉手。
そしてなぜか法界定印(笑)



ちょうど12時ぴったりに終わりました。
しかしその後、個人的に質問しに来られた人も。
講師としては嬉しい限りです。

そのうちの一人は、なんと昨年5月のJCMU坐禪會に短期留学で参加してくれた学生さんで、この時のご縁で仏教に興味を持ってまた日本に留学してきてくれたのだとか。
日本が好きになってくれる人たちが増えていくのは単純に嬉しいですね。
8月までの滞在でまたお寺にもきてください。
残りの滞在、心ゆくまで堪能してくださいね。
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