山門と境内の松、散髪 その1。

山門の両脇にすっくと立つ、二本の松。

長松院の立派な顔です。

しかし、両方とも背が高すぎて素人が手入れできるような代物ではなく、かなりの期間伸び放題になっておりました。

風が吹くと枯れた松葉や松ぼっくりが大量に降り、雪が積もると枝も折れて落ちてくるため、スクールゾーンになっている長松院通りの松としては少しばかり危険。

松は本来毎年手を入れていかなければいけない樹木。

この度、シルバーさんにお願いし、バッサリ散髪することにしました。

優に山門の高さを超えており、どのように手入れするのか私も興味津々。

さすが玄人。

はしごを枝に縛り付けてスルスルっとてっぺんまで登って行って、何事もないように剪定を始められました。

見ている方が小気味いいほど。

古く枯れた葉っぱをふるい落とし、捻じ曲がった枝を払ってこんな姿に。

同じ要領で左側の松も。

ちょうど無縁塔も整備しましたので、絶妙なタイミングでの剪定です。

そしてこの姿に。

二本ともとても男前になりました。

 

作業の最中に鳥が数羽、鳴きながら飛んできました。

「あれ、こんなとこに泊まれるような木があったっけな?」

なんて雑談しているようで、なんとも微笑ましい。

 

鳥は、羽を守るため、枝が茂っている木には飛んでこない。

だから虫には都合がいいらしく、樹木も病気になりやすいのだそう。

これで松の寿命も延びました。

 

今回切った枝はこんなたくさん!

かなりの量です。

職人さんに伺ったら、二本とも樹齢はおよそ二百年だそう。

「切っちまうか!」なんて冗談で言っておりましたが、彼らは長松院を長い間見つめてきた、生きた歴史なんですね。

今後も大事にしていきたいと思います。

引き続き無縁塔裏の椿、境内の松の剪定をしていただく予定。

今週末は大寒波が予想されておりますので、それまでになんとかしたい、とは職人さんの弁。

今日も楽しみです。