春の色。

寒かった冬も立春を過ぎて少しはマシになりましたね。

庭の木々や花々も元気に膨らみ始めています。

椿に梅、 水仙に福寿草。

赤や黄色に色鮮やか。

 

私は寒椿というのはもっと寒い時期に咲くものと思っていましたが、なかなか咲かないものなのですね。

1月くらいからずっと蕾のままです。

 

水仙はほぼ満開。

自己主張をあまりしない落ち着いた咲き方です。

でも群生するとなかなかの存在感です。


福寿草は先日護持会役員の方が持ってきてくれました。

本来は野草だそうで、直植えすればたくさん株分けできるし、強いから手間もあまりかからないということを伺いました。ふむふむ。


私個人的に好きなのは桜よりも梅。

一足はやく春を告げるように、赤に白に目にも鮮やか。

梅に鶯、なんて最高です。

そして何より、その生命力の強さ。

「桜折る馬鹿 梅おらぬ馬鹿」などといいますが、もう枯れそうな樹でも春にはまた花を咲かすあの力。

禅宗の老僧を連想してしまいます。


劉廷芝の漢詩の中に「年々歳々花相似 歳々年々人不同」という一節があります。

全体の詩の意味は、自然の悠久さと人間の生命のはかなさを対峙させて人生の無常を詠歎した句だ、という解説がよくなされていますが、私はこの一節だけを抜き出してこう考えます。


僧堂では毎年たくさんの新到和尚さんがお山に修行しに上がります。

まるで木々が毎年同じような花を咲かせるように。

しかしその花は毎年同じわけではない。

新到さんも同じこと。

それぞれに個性があり、それぞれに色があり、それぞれに光っている。

学校も会社も同じですよね。


「年々歳々花相似 歳々年々人不同」という一節から私は、何かを見るときにはこれはこういうもの、や、あれはああいうもの、というカテゴライズ(分別)することをやめ、そのものの本質ズバリを見つめよ、という意味に捉えます。

僧堂では古参和尚さんが新到和尚さんを、会社では先輩社員が新入社員を、学校では先生が新一年生を。

みんな自分の通ってきた道です。

暖かい春の日差しのような優しさと梅の古木の強さとを教えてあげたらいいな、と思います。


さて、大好きな梅の花なのですが。。。

本堂の前にある法華塔の横に生えており、根が張って塔を傾けています。

今たくさんの蕾を貯えている梅の木を、今年限りで切り倒してしまうのか。

それとも古木を守り、来年も花を愛でるのか。

To be or not to be.

悩ましいことです。。。


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コメント: 1
  • #1

    奈良のはるこ (火曜日, 10 3月 2015 16:38)

    家の庭を10年以上自分で手入れしています。最初全部の木を大切にしたくって庭は賑やかだったのですが、最近はすっきりとさせる事が出来るようになってきました。
    私なら、梅の木に心からの感謝をして切ってしまうかも・・・ 切っても根が死んでなかったら枝が伸びて来て数年後にはまた花が咲くかもしれません♪

 

萬年山 長松院

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