報恩作務と特派布教と台風。

曹洞宗では、毎年この時期に全国で「特派布教」というものが行われております。

特派布教とは、禅師さまより特に任命、派遣された布教師さまが禅師さまに代わり布教して歩く、というもので、今年はその栄えある会場に長松院が選ばれました。

 

長松院としては数十年ぶりの会場ということで、今年は報恩作務の際に本堂を中心として特にキレイにお掃除をしていただきました。

 

みなさん、忙しい中沢山集まってくださり、おらが寺の磨き上げに必死です。

当日は90人ほどの方が集まるということで、掃除の後は椅子を並べたり机を出したりと大忙し。

遠くは大阪、神戸からわざわざ駆けつけてくれた方もありました。

ありがとうございました。

 

後は当日の法話の会を待つのみ。

 

 

であったはずなのですが。。。

 

 

台風直撃!

前日夜から警報が発令され、夜にはここ中央町にも避難指示が出されることに。

風邪で本堂が揺れ、天井から土やほこりが大量に降ってきました。

 

 

しかしそれはすでに織り込み済み。

 

朝早くから作務をしようと本堂に行ってみると。。。

 

 

 

 

なんということでしょう。

本堂正面玄関のガラスが割れているではありませんか!!

 

 

 

呆然となりながらも、まずはガラスの片付けから。

しかし朝になっても警報は出されたまま。

台風の中、引き戸を開けたままと全く変わらない状況です。

本堂には強い風と飛ばされたゴミが吹き込んできます。

こんな状況でお客さんをお迎えできるのだろうか。。。

途方にくれ、教区長老師に相談の電話をかけてみると、被害は彦根だけにとどまらず東近江でもひどかったようで国道が冠水している、とか木が倒れて電車がストップしている、という話も。

そこで急遽取りやめるという苦渋の決断を下しました。

参加される予定の皆さまにその旨を電話でお知らせし、布教師老師にその旨をお伝えして謝罪。

残念な結果と相成りましたが、天気と泣く子にはかないません。

布教師老師の素晴らしいお話を楽しみにしておりましたが、それはまた次の機会に譲ることとなりました。

来山予定だった皆さま、またこの日のために掃除に駆けつけてくださった皆さま、誠に申し訳ございませんでした。

合掌。